ローカルLLM トラブルシューティング
ローカルLLMは、モデル・量子化・GPU・ランタイム・コンテキスト長の組み合わせで動作が大きく変わります。症状ごとに、まず確認する場所をまとめます。
① エラーメッセージを保存 → ② モデル名・量子化・VRAM/RAMを確認 → ③ コンテキスト長を下げる → ④ 小さいモデルで再確認 → ⑤ ランタイムやGPUドライバを更新
モデルがロードできない / OOM / メモリ不足
最も多い原因は、モデル+KVキャッシュ+計算バッファがメモリに収まっていないことです。
- Q5/Q8ならQ4など、より軽い量子化を試す。
- コンテキスト長を128Kなどから8K・4Kへ下げる。
- 他のモデルをアンロードし、VRAMを使うゲームや画像生成ソフトを閉じる。
- GPU offloadを減らし、一部をRAM/CPU側へ逃がす。
- それでも無理なら一段小さいモデルへ変更する。
LM Studio CLIでは lms load --estimate-only <model> でロード前にメモリ見積もりができます。見積もりはコンテキスト長やGPU offloadなども考慮します。
生成がものすごく遅い
モデルが大きすぎる
RAM/CPUへ大量にオフロードしていると、全GPU実行より大幅に遅くなる場合があります。
GPU offloadが少ない
VRAMに余裕があるならGPUへ載せる割合を増やします。
コンテキストが巨大
長すぎる会話や128K級設定は処理量とメモリを増やします。
バックグラウンド負荷
画像生成、ゲーム、動画処理などGPU/CPUを使うアプリを閉じて比較します。
対応モデル・ランタイムではFlash Attentionが速度・メモリ使用量を改善する場合があります。
GPUを使っていないように見える
- モデルロード設定のGPU offloadが0/offになっていないか確認。
- NVIDIAなら
nvidia-smiでVRAM使用量を確認。 - LM Studioのランタイムが現在のGPUへ対応しているか確認。
- GPUドライバを更新。
- 非常に小さいモデルではGPU使用率が目立たない場合もあるため、VRAM使用量も見る。
回答が変 / 同じ文を繰り返す / 意味不明
原因は必ずしも「モデル性能が低い」だけではありません。
- Baseモデルを普通のチャット用途で使っていないか確認。
- モデルに合わないchat templateを使っていないか確認。
- コンテキスト上限を超えていないか確認。
- Temperatureなど生成設定を極端な値から標準付近へ戻す。
- 非常に強い量子化を使っているならQ4/Q5などを試す。
- ランタイムが新しいモデルアーキテクチャへ対応しているか確認。
モデルが一覧に出ない / 読み込めない
- ファイル形式が現在のランタイムに対応しているか確認。
- GGUF、MLX、safetensorsを取り違えていないか確認。
- 新しいモデルの場合、LM Studio / llama.cppランタイムを更新。
- 手動配置した場合はモデルディレクトリやimport方法を確認。
- ダウンロードが途中で壊れていないか再確認。
LM Studio自体が起動しない
公式要件を確認します。Windows x64ではAVX2対応CPUが必要です。LM StudioはRAM 16GB以上、専用VRAM 4GB以上を推奨しています。macOS版はApple Siliconが対象です。
APIにつながらない
LM StudioのDeveloper画面でローカルサーバーが起動しているか確認します。CLIなら lms server start です。標準例では http://localhost:1234 を使います。
Base URL:
http://localhost:1234/v1Chat Completions:
POST /v1/chat/completions
- サーバーが起動しているか。
- ポート番号を変更していないか。
- 呼び出し側が
/v1を必要としているか。 - モデル名/identifierが一致しているか。
- 別PCから接続する場合、localhostではなくネットワーク設定が必要。
注意: サーバーをLANへ公開するときは認証やbind設定に注意してください。LM Studio公式もlocalhost以外へbindする場合は認証を推奨しています。
ダウンロードが失敗する
- 空きディスク容量を確認。
- ネットワークを確認し、再試行。
- 保存先フォルダへの書き込み権限を確認。
- 同じモデルを別の量子化で試している場合、古い大容量ファイルが残っていないか確認。
原因が分からないときの記録
人に質問するときは、次の情報があると原因を特定しやすくなります。
使用アプリとバージョン
モデル名 / 量子化
コンテキスト長
GPU offload設定
エラーメッセージ全文