主要ローカルLLMモデル
ローカルLLMで名前を見かけることが多い主要モデルを、特徴と「どのくらいローカル向きか」という観点から紹介します。ここではファミリー全体ではなく、現在注目度の高い代表モデルを中心に扱います。
「オープンウェイト=普通のPCで簡単に動く」とは限りません。数百B〜1T級の巨大モデルは、量子化しても非常に大きく、高性能GPUや複数GPU、巨大RAM構成が必要になることがあります。
比較早見表
Gemma 4 12B
ローカル向き: 高マルチモーダルGoogle。12Bのdenseモデル。画像・音声を扱え、16GB級のVRAM/統合メモリを意識したローカルAIモデル。
Qwen3.8 27B
ローカル向き: 高画像+テキストQwen。27B級で、量子化版の選択肢が豊富。チャット、創作、コード、画像理解まで幅広く使われる。
gpt-oss-20b
ローカル向き: 高推論OpenAI。21B総パラメータ、3.6B active。公式に16GBメモリでのローカル利用を想定。
Nemotron 3.5 Lightning
ローカル向き: 高〜中30B / 3B activeNVIDIA。高速なエージェント用途を重視。公式にRTX 5090 + GGUF Q4_K_M構成が案内されている。
Llama 4 Scout
ローカル向き: 中〜低MoEMeta。109B総パラメータ、17B active。画像対応と非常に長いコンテキストが特徴。
Mistral Small 4
ローカル向き: 低119B / 約6B activeMistral AI。会話・推論・画像・コーディングを1モデルへ統合。高性能だが公式推奨構成はサーバー級。
DeepSeek V4-Flash
ローカル向き: 低284B / 13B activeDeepSeek。1Mコンテキストとエージェント能力を重視。重みは公開されるが家庭用PCにはかなり大きい。
MiniMax M2.1
ローカル向き: 低229BMiniMax。コーディング、ツール利用、長い手順をこなすエージェント用途が中心。ローカル配備ガイドも公開。
Kimi K2.5
ローカル向き: 低1T / 32B activeMoonshot AI。画像理解とエージェント用途を統合した巨大MoEモデル。ネイティブINT4量子化に対応。
Gemma 4
Gemma 4はGoogleのオープンモデルファミリーです。代表的なGemma 4 12Bはdense型のマルチモーダルモデルで、画像だけでなく音声入力にも対応します。Googleは16GBのVRAMまたは統合メモリを持つノートPC級でもローカル実行できるサイズとして紹介しています。
「巨大モデルは難しいけれど、画像・音声・エージェント的な機能も試したい」という人に特に分かりやすい候補です。
Qwen3.8
Qwen3.8はQwenチームの現行主要ファミリーです。27B版は画像とテキストを扱うモデルとして公開され、Apache 2.0ライセンスです。Hugging Faceでは公式27Bモデルに加えて、多数のGGUFや低精度量子化版が作られており、ローカルLLM界隈で非常に使いやすいモデルの一つです。
文章生成、創作、コード、画像理解などを1つのモデルで幅広く試したい人に向いています。
gpt-oss
gpt-oss-20b / 120bはOpenAIのオープンウェイト推論モデルです。20bは21B総パラメータ・約3.6B activeで、公式に16GBメモリでのローカル利用を想定しています。120bは117B総パラメータ・約5.1B activeで、単一80GB GPUを想定する上位版です。
テキスト専用ですが、推論、ツール利用、エージェント用途を重視しており、llama.cpp、Ollama、LM Studioなど幅広いローカル環境に対応しています。
NVIDIA Nemotron 3.5 Lightning
Nemotron 3.5 Lightning 30B A3Bは、30B総パラメータのうち約3Bを動かすMoE系モデルです。長時間動き続けるエージェントや、特定作業を高速にこなすサブエージェントを強く意識しています。
NVIDIAはGGUF Q4_K_MならRTX 5090上でllama.cppを使った単一GPU実行を案内しており、最新の高性能PCで試しやすい大型モデルの一つです。
NVIDIA Nemotron
Llama 4
Llama 4 Scout / MaverickはMetaのネイティブマルチモーダルMoEモデルです。Scoutは109B総パラメータ・17B activeで最大10Mコンテキスト、Maverickは約400B総パラメータ・17B activeです。
ローカルLLMとしてはかなり大型で、一般的な16〜24GB GPUよりもハイエンド構成向けです。ScoutはMeta公式ではInt4で単一H100に収まるとされています。
Mistral Small 4
Mistral Small 4は、会話、推論、エージェント型コーディング、画像理解を一つにまとめた119B総パラメータ・約6B activeのMoEモデルです。256Kコンテキストを持ち、Apache 2.0で公開されています。
名前はSmallですが、公式の最小構成は複数のH100/H200級GPUで、家庭用PCから見るとかなり大型です。
DeepSeek V4
DeepSeek V4にはProとFlashがあり、Flashは284B総パラメータ・13B active、Proは1.6T総パラメータ・49B activeと非常に巨大です。1Mコンテキストを標準とし、エージェントやコーディング能力を重視しています。
オープンウェイトではありますが、家庭用の単一GPUで気軽に動かすモデルというより、大容量RAM・複数GPU・高度な量子化を使う上級者向けです。
MiniMax M2.1
MiniMax M2.1はコーディング、ツール利用、指示追従、長い手順をこなすエージェント用途を強く意識した229B級モデルです。重みが公開され、SGLang、vLLM、Transformers、KTransformersなどでのローカル配備ガイドも用意されています。
量子化版も存在しますが、モデル自体が非常に大きいため、主に高性能ワークステーション向けです。
Kimi K2.5
Kimi K2.5はMoonshot AIのネイティブマルチモーダル・エージェントモデルです。1T総パラメータ・32B activeという巨大MoE構成で、256Kコンテキスト、画像理解、コーディング、ツール利用を統合しています。
ネイティブINT4量子化を採用していますが、それでも非常に大規模なため、ローカルでは上級者・サーバー環境向けです。
どれを選べばいい?
まず試したい
Gemma 4 12B、Qwen3.8 27B、gpt-oss-20bなど、量子化して一般的な高性能PCで扱いやすいモデルから。
RTX 5090級
Nemotron 3.5 Lightningなど、最新GPU向け最適化が明確なモデルも候補。
超大型モデルを試したい
Llama 4、Mistral Small 4、DeepSeek V4、MiniMax、Kimiなど。複数GPUや大容量RAMを想定。